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上越支店スタッフブログVo.27 雪国新潟での家づくり~克雪住宅①~

2022.02.25

こんにちは!スタッフの田原です👩

2月下旬の現在、支店のある新潟県上越市にはまだ雪が残っており、

今週末からようやく気温が2桁になってくるかなといったところです❄

そんな雪国新潟で住宅を建てる際には、「外観」や「間取り」だけでなく、

「雪」についても考えなければなりません。

雪国での暮らしで大変なことの一つが「雪かき・雪下ろし」です。

その中でも、家づくりの際に考慮しなければならないのが、

「屋根の雪下ろし」になってきます。

そこで、皆様に知っていただきたいのが 「克雪住宅」 です。

「克雪(こくせつ)住宅」とは、新潟県のような多雪地域において

人力による屋根雪下ろしを行う必要がないように工夫された住宅のことで、

①耐雪式 ②落雪式 ③融雪式 の3つの方式があります。

この3つの方式の中で、

今回のブログでは、①耐雪式住宅について紹介していきたいと思います。


🏠耐雪式 克雪住宅

「耐雪式」の克雪住宅

― 家自体の構造を強くすることで、一定量の積雪に耐えられるようにした家のこと

〈特徴〉

1. 強い構造

 構造(造り)

従来、鉄骨造りやコンクリート造が主流。

木造でも十分な強度を持った耐雪式住宅を建てることが出来ます。

○ 建物内部

家の構造を強くするために、壁が多くなったり、柱や梁が太くなったりする場合があります。

→ そのため、間取りなど設計の際には十分な検討が必要になります。

○ はしご

想定以上の雪が積もった場合は、どうしても雪下ろしが必要になってきてしまいます。

→ その際に安全に屋根に登れるようにするために固定式のはしごなどの設置が必要です。

2.屋根の勾配はゆるやかに

屋根の雪が滑り落ちたり、一ヵ所に溜まらないようにするために、屋根の勾配はゆるくします。

代表的な屋根の形状としては、「フラット屋根」「緩い勾配の片流れ屋根」「雪止め金具による落雪防止屋根」などがあります。

 3.雪庇(せっぴ)防止対策が必要

「雪庇(せっぴ)」とは、屋根に積もった雪に更に降雪が付着し、庇のように大きくせり出した状況のことです。

雪庇をそのままにしておくと、軒先に張り出した雪が一度に落ちてきてしまうため、大変危険です。

そこで雪庇防止対策が必要になってきます。

雪庇の予防方法には「防止柵」「腰高パラペット」「散水管による部分融雪」などがあります。

4.地震や台風にも強い 👍

 

5.日々のメンテナンスが不要 👍

 

6.敷地に余裕がなくても建てることが可能 👍

〈注意点〉

・構造を強くするため、工事費は割高になってしまう

・構造的な改良が必須のため、リフォームは困難

・雪をのせておかなければならないため、屋根の形は基本平ら*でなくてはならない

三角型の勾配屋根や片流れの屋根にすることも可能)


耐雪式住宅は、強い構造にするために、工事費が割高になってしまったり、建物内部の

間取りに制限が出てきてしまったりと、悩ましい点はありますが、「丈夫」であることは

間違いありません。

長い目で見た時の「安心」という面では、耐雪式はとても魅力的かと思います😊

他2つの方式についても、次回以降のブログで順次紹介していく予定ですので、

ぜひチェックしてみてください!