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上越支店スタッフブログVo.32 「パッシブデザイン住宅」とは?

2022.04.29

こんにちは!スタッフの田原です👩

今回のブログでは、

「パッシブデザイン住宅」

について紹介していきたいと思います。

「パッシブデザイン」とは、エアコンや照明などの機械に頼らず、

出来るだけ太陽光や風といった自然のエネルギーを利用する建物の設計手法のことをいいます。

そもそも、「パッシブ」とは“受け身”という意味があり、

エアコンなどの機械的で“能動的”な手法ではなく、

自然のエネルギーを“受動的”に上手く利用する考え方を「パッシブデザイン」と呼びます。

今回はそんな「パッシブデザイン住宅」のポイントなど

詳しく紹介していきたいと思います🏠


パッシブデザインの5つのポイント

パッシブデザインとは、次の5つの項目についてきちんと検討されたデザインを意味しており、「パッシブデザイン住宅」として認められるには、この5つを設計に取り入れることが条件となります。

断熱

断熱材を使用し施工するなど、建物の断熱性能を高めることで、熱をコントロールし、夏涼しく冬暖かい住宅を実現することが出来ます。

日射遮へい

室内に日差しを入れないための日射遮へいを設計に取り入れることで、夏でも涼しく快適に過ごすことが出来ます。

特に窓から入る日射をいかに防ぐデザインにするかが特に重要となるため、カーテンやブラインド、軒やひさしを工夫することがポイントになってきます。

日射熱利用暖房

日射熱利用暖房とは、冬に日差しを室内に取り入れて室内の温度を上昇させ、暖房として活用するデザインの事を指します。

このような日射熱を利用して暖房いらずで室内の温度を上げる手法を「日射取得」と言います。

②の「日射遮へい」が夏場の日射を避ける手法であるのに対し、「日射取得」は冬場の日射を取り込む手法になります。

自然風利用(通風)

パッシブデザインでは、太陽からのエネルギーだけでなく、「自然風」を利用した室内の空気の循環も行います。

自然風を上手く利用することで、エアコンをつけなくても室内の環境を快適にすることができ、自然風を室内に取り入れることで、換気を行い、室内に溜まった熱や埃を排出することもできます。

設計の際、建物の中の風の流れを予測し、窓の配置や大きさを決めていきます。

空気を上手く循環させるために、窓を対角線上に配置したり、高低差をつけて配置するなどの設計が考えられます。

昼光利用

昼間の自然光を上手く利用して、照明を点けなくても明るく快適な室内空間を作り出す設計手法を「昼光利用」といいます。

光を上手く取り入れるために、高窓や吹き抜けを設けたり、室内のドアを半透明や透明にするなどの設計を行います。また、軒やひさしも昼光をどれだけ家に入り込むかに影響してくるため、十分な検討が必要な部分となります。

土地の向きや近隣の家の建ち方なども考慮し、その土地の個性を活かした設計をすることが「昼光利用」のポイントになってきます。


上記の5つの項目を設計に取り入れる関係で、

光熱費は抑えられるものの、初期費用がかかってきてしまったり、

間取りやデザインに制限がかかってきてしまったりといった

デメリットもあります。

ですが、パッシブデザイン住宅は、

「健康で快適な暮らしの実現」「高い省エネルギー性」を両立することが可能です。

ぜひ今後の家づくりの参考にしていただければと思います🏠✨